エンクロージャー
スピーカーユニットを収める箱を意味する用語。古くから木材が使われてきた。立方体にすると定在波が出やすくなるため台形や多面体が検討された。またリニアフェーズを追求するため帯域ごとに独立したエンクロージャーを使う手法が考え出され、ウィルソンオーディオやフォーカルに引き継がれている。ハイエンドでは曲線的な形状を
実現するため、木材以外の材料が使われ、内部の共振を抑えるためアルミ合金のフレームを組んだりしている。
多くのメーカーが採用しているのがMDF(Medium Density Fiberboard)で木材チップをベースに合成樹脂を加えて成形している。天然木と違い均質で寸法に狂いが少なく湿度に対する安定性にも優れている。
これに対して天然木は魅力的な響きを持つが高価で加工が難しく、湿度や乾燥に弱く割れたり膨らんだりしやすい。